深夜スタジオ業務を終えて、階下に降りると、1Fのおどり場に・・・
・・・人が寝てる・・・・・
・・・・・・・??????
何とも、何と言えば良いか・・・
家の無い感じな方。
齢、自分の母親と同じくらいであろうか。
寝袋を敷いて、薄っぺらいタオルケット・・・
枕元には沢山の荷物。
気温はかなり低い。
お互いびっくりしてお話を聞いてみた。
なんとも世知辛いもんだ。
母親の年齢にもかぶった事もあり、覚悟を決めて
スタジオを一晩の寝床に・・・と。
恐縮したのか、「いやいや、行きます」と言って
マイナス10度もある深夜に出て行った。
若い時は沢山働いて、昭和を築いた一人であろうその方に
感謝しつつ、でもきっともう会うことないのか・・・、と。
暗い街の中後ろ姿を見えなくなるまで見送った。
自分は将来に対して全く何も準備はしていない。
毎日が危機的だ。
それほど長く生きるとも思ってはいない。
が、正直自分がその方にかぶった事は否めない。
普段は人の世話になりのほほんとしている自分も
今日ほど「生きる」という事が大変だと思った事は
無いかもしれないな・・・
明日の我が身は知れず・・・
何も出来なかった自分にも少し心がいたんだよ・・・
何とかその方の人生、良い形で過ごしていただきたいと
心から思った。