ライブのミックスは最初が一番大変です。
ハコの大きさや、天高、壁の素材、なんかを把握するまでやっぱり
時間がかかります。
先日、ホットタイムのステージ床を張り替えましたが、そういった事も
音には影響が出ます。
リアルタイムなら、お客さんの入り具合、アンプの向き(これは例えば
ですが、ホットタイムでギターアンプのJCを内側に(ボーカルに向けて)
向けると、客席左の壁に音がぶつかって、左からギターの音が飛んで来ます(笑)
最初の頃、なんでだろう〜、って。
表のスピーカーから出さなくていいくらいモニターへの返しが大きいkey.
という事も今までにはありましたよ(笑)
そういうのを複合的に見て、音を決めていくわけです。
基本的にはフォーマットを作って、元音は創ってあるため、そこから足し算
引き算(基本は引き算)します。
ここら辺の音(周波数)が欲しい、となったら、イコライザーでその前後を下げたり
するのですよ(引き算)。もちろん余裕があれば直接上げたりもしますが
あれもこれも上げていくと、音が飽和状態に。
そして音が決まったら・・・
こうやってバンドごとに記録をしていくわけです。
これはアナログ卓の時のものです。転換中につまみを細かく次のバンドの
セッティングにしていきます。特にモニターはバンドさんの出音に大きく影響
するため、これは必須でしたね。
これ、大変だったなぁ・・・(笑)
この、アナログとデジタルの違いは、それしか出来ませんよ的で物理的な
アナログに対して、仮想トラック的なものがデジタル空間上、縦にも横にも
いくつも上書き出来るのがデジタルと認識しております。
映像も音も、デジタルになって本当にできる事が増えました。
覚えてしまえば、ひとつひとつの仕事は簡単ですが、その分、どんどん仕事量が
増えたような気もします(笑)